ゲーム大手「任天堂」(京都市南区)の役員に殺害予告をしたとされる脅迫事件で、同社の宮本茂代表取締役フェローら役員全員に文書で脅迫して業務を妨げたとして、京都府警捜査1課と南署は威力業務妨害の疑いで、東京都三鷹市の契約社員の女(36)の逮捕状を取った。25日にも再逮捕する。捜査関係者への取材で24日、分かった。

 捜査関係者によると、女は2022年6月ごろ、宮本代表取締役フェローを含む任天堂の十数人の役員全員に宛てて、死因を「刃物に刺されたことによる失血死」として日時などを記入した死亡届と死亡診断書のほか、「こ、殺してさしあげますわ」などとした文書や香典袋を入れた封筒を任天堂本社に郵送。警備を強化させたり、役員に出勤を控えさせたりして、同社の業務を妨げた疑いが持たれているという。

 府警は今月9日、任天堂の役員1人に殺害予告をしたとして、脅迫容疑で女を逮捕していた。女と任天堂や役員との接点はないという。

 宮本代表取締役フェローは「スーパーマリオブラザーズ」の生みの親として知られる。
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