マイクロソフトによるActivision Blizzard買収を今月承認したEUの執行機関、欧州委員会が、ヨーロッパではPlayStationがXboxの4倍売れていると発言した。

Eurogamerが取り上げた、欧州委員会の上級副委員長マルグレーテ・ベステアーの発言によると、ソニーのコンソールは現在、この地域においてマイクロソフトのコンソールを大きく上回っているという。

ベステアーは欧州委員会が買収を承認した理由を語るなかで、マイクロソフトとActivision Blizzardの欧州における存在感は、懸念を抱くほど高くはなかったと述べている。

「マイクロソフトとActivisionの全体的な市場シェアは、欧州においては概して低いものでした」と彼女は言う。「20%を超えるのは、シューターゲームのような特定の分野を見た場合のみです」

「そして、コンソールに関しては、ソニーはマイクロソフトが販売するXboxの約4倍のPlayStationを販売しています。こうした背景を踏まえ、合併により垂直的な問題が生じるとは考えませんでした」

4:1という数字に至った正確な測定基準が不明であることには注意が必要だ。つまり、これまでにソニーとマイクロソフトが発売したすべてのコンソールを計算に入れている可能性すらあるということだ。とは言え、この発言は現在の数字について言及している可能性のほうが高く、おそらくここ数年、あるいは単に現世代機の売上を見ているのではないかと思われる。

また、ベステアーが言及したのはあくまで欧州における市場シェアであり、4:1という数字が全世界のコンソール売上を示しているわけではない。Eurogamerは2017年、欧州ではPS4がXbox Oneの3倍人気だとソニーが述べたことを報じているが、今回の数字にはそれがある程度反映されているともいえる。

しかしながら、マイクロソフトはコンソールの売上について語ることがほとんどなく、これまでXbox Seriesの成績に関する情報を公開していない。ソニーはその逆で、最近もPS5の販売台数が3800万台に達したことを発表するなど、定期的に情報公開を行っている。

ソニーはまた、今年のコンソール販売台数がPlayStationの新記録を達成すると見込んでいるほか、PS5のセールスが2023年内にPS4を上回り始めるとも予想している。

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