スマートフォン向けアプリ『ゆるキャン△ つなげるみんなのオールインワン!!』(つなキャン)のゲームシステムが、『ウマ娘 プリティーダービー』にそっくりだと話題だ。

とくに8月29日に開幕したイベントの内容から、チャンピオンズミーティング(チャンミ)を連想するユーザーが相次いでいる。

「ウマ娘」リスペクトを感じるゲーム内容

「つなキャン」は6月15日にリリースされた、アニメ『ゆるキャン△』初のオンラインゲーム。各務原なでしこや志摩リンといったお馴染みのキャラクターがフルボイスで実装されており、ほのぼのとしたキャンプ体験を楽しめる仕様だ。

キャンプを行う際には、まずキャラクターのコスチュームや「ギア」というキャンプ道具、サポートカードなどを編成。そして「おしゃべり」「たべる」「たきび」などのといったコマンドを行うことで、「つながり」「まんぞく」「いごこち」といったステータスのパラメーターを上げ、キャンプミッションの達成を目指していく。

そして育成を通して、ランダムで「秘訣」の抽選が行われるようになっており、APを使って“秘訣厳選”を行うことも可能だ。

こうしたゲームシステムに対して、既視感を訴えているのが「ウマ娘」ユーザーたち。というのもサポートカードを編成し、コマンドを選択してパラメーターを伸ばしていくというゲームの仕組みは、「ウマ娘」の育成モードとかなり近い。

そして「ウマ娘」では育成終了後に「因子」の獲得が行われ、プレイヤーたちは因子厳選(因子周回)に励むのだが、これは「つなキャン」の「秘訣」周りのシステムにそっくり。ポイントを使用して“再抽選”を行えるところも似ているだろう。

「チャンミ」までもが実装されることに

さらに話題を呼んでいるのが、8月29日から開催されている「レポキャン」というイベントだ。これはユーザー同士で対決を行い、ランキングに応じた報酬が与えられるというもので、「ウマ娘」の「チャンピオンズミーティング」(チャンミ)との類似性を指摘されている。

「レポキャン」はゆるく参加できる「中級」とガチ勢向けの「上級」に分かれており、リーグ方式で3回戦までが行われる仕組み。勝利数に応じてグループ分けが行われ、報酬の獲得量に影響し、結果次第でここでしか得られない「称号」もゲット可能だ。

「中級」と「上級」にリーグが分かれていること、勝利数ごとのグループ分けで3回戦を競うこと、そして「称号」が入手できること…。すべてが「ウマ娘」の「チャンピオンズミーティング」と同じなので、SNS上ではツッコミの声が相次いでいる。

「『ウマ娘』リスペクトを感じる『つなキャン』ですが、そもそも『ウマ娘』もコナミの『実況パワフルプロ野球』シリーズとゲームシステムがよく似ていると言われていました。しかしコナミは『ウマ娘』をスルーしなかったようで、特許権の侵害として、運営会社のCygamesを相手取った訴訟を提起しています。

計40億円の損害賠償に、ゲーム配信の停止を求めるほどの騒ぎとなっていますが、もし『ウマ娘』に関する訴えが認められれば、『つなキャン』も立場が危うくなるかもしれませんね…。

とはいえ、スマートフォン向けに育成シミュレーションゲームを制作すると、操作性や容量の関係から、似たようなゲーム性になるものと思われます。ある意味パワプロは、どこよりも早く“最適解”を導き出したのではないでしょうか」(ゲームライター)

コナミvs「ウマ娘」に揺れるソシャゲ業界。「つなキャン」の明日はどうなるだろうか。

https://myjitsu.jp/enta/archives/121140