任天堂への威力業務妨害で逮捕された男は「あんなクソゲーを世に出したことを後悔させてやる」と書き込んでいたという。「あんなクソゲー」とは、人気ゲームの『スプラトゥーン』のこと。脅迫は行き過ぎにしても、「スプラ」はイライラするとの声はよく聞かれる。人々を熱中させ、ときにイラつかせるこのゲームの魔力は何なのか。

 ここまで書いたことをまとめると、筆者がハマってきた対戦ゲームとスプラを比べてみると、スプラに関しては、

 ・相手インクがもたらす不自由さ
・デスしたときの怒り
・個人戦でなくチーム戦
・オンライン対戦でエゴが肥大

 などがイライラの要因として挙げられる。

 正直、スプラのイライラは人格を変えるといってまったく過言ではない。菩薩のごとき温厚な人がスプラによって修羅と化すケースを、筆者はいくつも見てきた。そしてイライラが頂点に達してスマホ、モニター(ディスプレイ)、壁、机、ゲームカード、ゲーム本体などが八つ当たりで破壊されるケースも稀に確認される。

 イライラの向かう先は自分、マッチングした相手(味方と敵)、そしてときとして開発元の任天堂である。

 もちろん、だからといって、「ゲームでイライラしたから脅迫」など決してあってはならぬことである。自室の備品を破壊するのは被害が自分に行くだけなのでまあいいとしても、イライラしたからといって害意を外に向ける行為は、許されるべきではない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/575593ecfe085cafe9a1125804518e42ac8f37ef?page=1