「(ああ。オレ‥‥こんなところで死ぬのか?)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
(ドゥルク‥‥結局、海には出られたのかな‥‥)
‥‥‥‥‥‥‥‥。
(だめだ‥‥。意識が遠くなってきた‥‥)
(こんなことなら‥‥‥‥寿司食べとくんだったなあ)
(‥‥‥‥そういえば‥‥前にも、こんなことがあったっけ)
(あれは‥‥たしか‥‥)
(ドゥルクやナユタと、山小屋で暮らしていた時のことだっけ)
(河原で遊んでた時、オレ達は急流に飲み込まれたんだ)」

〜回想開始〜

オドロキ「うわああああああッ!」
ナユタ「わあああああああッ!」
(だけど‥‥)
ドゥルク「ナユタァ!ホースケッ!今行くぞぉぉおおおおおおおッ!」
オドロキ「ふぇ‥‥ふぇ‥‥‥‥ひっぐ。うわああああああん!」
ナユタ「わあああああん!」
ドゥルク「はーはっはっはっは!無事で良かったぞ、2人とも!」
オドロキ「びえええええええええッ!ドゥルクごめんなさあああああい!」
ドゥルク「ほら泣くな。男なのにみっともないぞ!」
ナユタ「‥‥‥‥ドゥルク。ありがとう。」
オドロキ「うう。ひっく‥‥ひっく!」
ナユタ「なんで?ドゥルクだって‥‥死んじゃったかもしれないのに‥‥それなのに‥‥どうして‥‥助けてくれたの?」
ドゥルク「バカヤロウ。‥‥親が子のために命をかけるのは当たり前のことだ。危ないときにはすぐに俺を呼べよ。ナユタ、ホースケ。」

「‥‥ねえドゥルク。ぼくが日本に行ってもいつか迎えに来てくれるよね?」
「ああ‥‥。こっちのことが落ち着いたら必ず迎えに行く。」
「約束だよ!」

〜回想終了〜

「‥‥ドゥルク。だからオレはずっと待ってたんだ。ドゥルクが迎えに来てくれるのを。毎日‥‥毎日‥‥。でも‥‥‥‥だからオレはいつからかドゥルクのことを忘れようとした。クラインでのことなんてなかったんだと‥‥。
‥‥ドゥルク‥‥どうして‥‥?どうして‥‥オレを‥‥‥‥」

???「ホ‥‥ス‥‥ホ‥‥ースケ‥‥ッ!ホースケ!起きろ、ホースケッ!」
オドロキ「げ、ゲホっ!ゲホッ!ゲホッ!‥‥‥‥ドゥ、ドゥルク?」
ドゥルク「お前、相変わらず泳げないんだな。」
オドロキ「‥‥‥‥‥‥も、戻って来たのか?な、なんで‥‥」
ドゥルク「言っただろう?必ず迎えに来るってよ。」
オドロキ「‥‥‥‥で、でも、このままじゃ2人ともッ!オレを抱えて泳ぐなんて‥‥」
ドゥルク「黙ってろ。舌をかむぞ。」
オドロキ「え?うおおおおおおおおおッ!(引き‥‥こまれるッ!なんだあああああああああっ!)」

救出終了