あの人はいま 元FCバルセロナ アンドレス・イニエスタさん(42歳)

2026年、アメリカ、カナダ、メキシコ共催ワールドカップをテレビで見つめる男がいた。

12歳で将来を嘱望されバルセロナへ入団し、その後バロンドール候補になるまで大活躍したイニエスタさんは今…

「あの頃は若かったですね(笑)」
若いと言ってもたった8年前を回想するイニエスタさんは、どこか寂しげだ。

「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。三木谷社長のプライベートジェットで、僕が思わず契約書にサインしちゃったことを」

バルセロナ退団後、ヴィッセル神戸に加入するも、
入団当初の破竹の活躍後は、Jリーグ特有のリズムに惑わされる様になり、理不尽な削りもあって出場機会が激減した。

夫人のアンナさんも慣れない街での日常生活にストレスが溜まる様になり、また子どもたちも3人ともアニメヲタクに転落してしまったことから
家族関係が壊れ、イニエスタさんもふさぎ込むようになってしまい、コンディションが落ちてしまったからだ。

若手や新加入選手の台頭に押され継続した目立った活躍はできず37歳の若さで神戸を退団を決意。
その後、どこからの入団要請もなかったため今はスペイン料理屋を営む傍ら、
稲川素子事務所に所属して、再現ビデオでの外国人役も楽しんでいる。

「イッラシャイ!」

東京赤坂見附駅から歩いて5分

「本格カタルーニャ料理 イニエスタ赤坂」のエンビ色の暖簾をくぐって店内に入ると、
白いタオルを頭に巻いたイニエスタさんと妻、アンナさんの元気な声に迎えられた。

「去年の4月にオープンしました。暖簾の『イニエスタ赤坂』という文字はメッシに左手で書いていただいたものだし、
開店に合わせて世界的にネットやテレビでも取り上げてもらったおかげで、国外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」

とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという
「本来のパエリアはウサギ肉、カタツムリ、インゲンマメ、パプリカと山の幸を中心に用いて作るんです。
基本的に塩とサフラン以外の調味料・香辛料は入れないので、材料の風味を生かした素朴な味わいになる。
魚介ベースが本場のパエリアだと信じ込んでる日本人にはモノ足りないようなんです。

それで怒られちゃったこともあるけどそれも修業のうち。我慢、我慢です」
かつての同僚で現バルセロナ監督のメッシについて尋ねると…
「あいつ僕のパスやアシストがあったから点取ってたんですけどね(笑) 」と、おどけ

「髪の毛さえあればアメリカでベッカムやクリロナに負けないぐらいビジネスできたんだろうけど・・・」
「子どもたちが完全にWeeabooになっちゃったんで日本を出たがらないんで・・・」
「アンナは一時期日本の生活に辟易していたけど今はもうネットワークビジネスでダイヤモンドディストリビューターになったのでイキイキしています。」

「今度はじゅんいちダビッドソンと組んで、M-1で優勝を狙いますよ(笑)」

(写真)お店まで移動中のイニエスタさん。
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