更科「新日本プロレスも厳しい練習はしてるけど、それは巡業の合間にやる練習でしょ。やっぱり四六時中、
勝つための練習をしてる人とは違いますよ。でも、若い頃の高田さんたちはそれを知らなかった。
ホントに新日本で練習をやってれば強くなれるって思ってたんだよね。」
堀江「よい言えば純粋、悪く言えば世間知らずというか。」
更科「プロレスは最強の格闘技だって言うのは、猪木さんの宣伝文句なんですよ。若い高田さんや前田さんは、
最初のうちはそれを純粋に信じていた。でも、プロレスラーのなかでも競技の世界を知ってる人は、そうじゃない
って解ってたんですよ。」
堀江「レスリングで五輪代表だった谷津嘉章さんなんかはそうだったみたいですね。」