我々は今、三ない運動の功罪の深刻さを認識すべきだ
特定のものを否定する教育は社会に歪を生み出す

なぜ、バイクへの煽り運転が多発しているのか
ttps://news.webike.net/2018/07/11/136683/

昔とは違って、彼らの多くはバイクを経験せずに四輪車に乗っているので、
バイクにとって危険なことを理解できないのでしょう。
そう考えた時、やはりあの三ない運動の影響の大きさを思い知らされます。

ただ、バイクの動きやライダーの心理を理解できないだけならともかく、
三ない運動によってバイクはなくていいもの、あってはならないものとの認識を植え付けられ、
さらにはバイクへの嫌悪感もが生み出され、バイクへの煽りが多発している
のではないかと思えてならないのです。

実際、バイクに嫌悪感を持つ人は、昔では考えられないぐらいに増えているのです。

昨今、その誤った運動を見直そうとの動きがあるのは嬉しい限りですが、
三ない運動の中で青春時代を過ごした人々は、すでに若年層から中堅層に達しています。
事実、4件の加害ドライバーの年齢は18歳から56歳まで多岐に及んでいます。

また、行政にかかわるスタッフが三ない運動の洗礼を受けていれば、
彼らにとってバイクはなくていいものなのですから、
バイク行政がいかなるものになるかは言うまでもありません。
理不尽なバイク駐車取り締まり、騒音排ガス規制(ユーロ4と整合性が図られたことで解消したが)、
高速道路通行料などがその例です。

三ない運動は、言うなれば、特定のものを否定する教育指針です。
そして、そのものに対する誤った認識が植え付けられることで、
社会には歪が生じます。我々はそのことを肝に銘じる必要があるのです。