【1988】HONDA STEED/スティード【30年目】
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HONDA・スティード400/600について、カスタムやメンテナンス、
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何かトラブルがあって質問される場合は
・年式
・排気量(400か600か)
・改造箇所(純正でない部分はできるだけ全て)
・何をしていてそうなったか、何がしたいのか
を添えて質問した方が、より良い答えが返ってくると思います(・∀・) ☆こんなご時世だからこそ
「最近のバイクは、ちょっとねぇ・・・」「近ごろのバイクはでかくて重くて・・・」
といった人にオススメなのがスティード。軽く、安く、燃費よし。
「アメリカンバイク」ということで先入観を持たれやすいですが、
車体は無駄がなく、すっきりとした細身の軽量級です。
重さはCB400SF(194kg)より少し重い程度(209kg/88年式)。
ガソリンタンクの容量が教習車よりも小さく軽いため
教習所を普通に出た人なら、女性の方でも楽々乗れます。 ☆ホンダ・スティードって何?
1988年に本田技研工業から発売されたアメリカンスタイルのスポーツバイク。
水冷4サイクル・SOHC・3バルブ・挟角52度のV型2気筒エンジンを搭載。
1982年に発売された「NV750/400カスタム」の後継モデルにあたる。
それまで「ナンチャッテアメリカン」しか無かった発売当時、
スティードは本格的なアメリカンスタイルのバイクとして潜在的需要を刺激し
大きな人気を集め、80年代後半の第二次バイクブーム終盤を大きく牽引した。
2001年の日本国内では排出ガス規制対応モデルを最後に、2003年ごろには
生産が終了した。アメリカンモデルをシャドウに引継ぎ、その長い役目を終えた。
今もなお根強い人気があり、中古車市場を賑わせている。
また、スティード600は2004年ごろまでアメリカやヨーロッパに輸出されており、
輸出仕様のオリジナルカラー(黒/ライム、オレンジなど)が多数存在する。
海を渡った外国でも高い評価を得ることができ、ロングセラーモデルとなった。
エンジンが頑丈なこともあり、世界中で愛されている「ホンダ」の1つである。
アメリカでは、サイドカーをつけるカスタム例まで存在している。
ファクトブック -HONDA STEED
http://www.honda.co.jp/factbook/motor/STEED/19951200/index.html □主要諸元
※ 年式により、エンジン出力や重量など若干の差があります
車 名 : ホンダPC21(600) / ホンダNC26(400)
総 排 気..量 : 583cc / 398cc
全 長 : 2,310mm
全 幅 : 705mm (ハンドル形式により多少異なる)
全 高 : 1,105mm (ハンドル形式により多少異なる)
最低地上高 : 140mm
キ ャ.ス.ター : 35°
軸 距 離 : 1,600mm
車 両 重..量 : 208kg (年式による)
乾 燥 重..量 : 196kg
燃料消費率 :. 38.1km/L / 37.2km/L
最 高 出 力 : 36PS/6,500rpm / 30PS/7,500rpm
最 大 トルク : 4.5kg・m/3000rpm / 3.3kg・m/5500rpm
回 転 半..径 : 3,100mm
制 動 能 力 : 14.5m(50km/h)
変速機形式 : 4段リターン / 5段リターン □スティード400とスティード600の違い
・4段変速
スティード600は変速段数が4つで、ギア1段あたりの守備範囲が広いため
ギアチェンジの頻度が少なく、より快適に乗ることができる。
・最大トルク出力回転数
400よりも低い回転数から最高トルクを出力するため、パワーバンドが広い。
同じ車体でも、バイクを前に転がそうとする力(トルク)が400より大きいので、
400より加速がよかったり燃費がよかったり。
□安い・軽い・燃費よし - 日本人の体格に合った重さと車格。
・中古相場はどのくらい?
30万円前後。25万円以上のフルノーマル車ならほとんど問題なし。
・スティードって重い?
原付や250などと比べれば重いかもしれませんが、重い部類ではないです。
教習車のCB400SFと同じくらいか、体感的にはもっと軽いです。
・燃費はどれくらい?
街乗りでも25km/Lを下回ることはないかな・・・という感じ。 □インプレッション - スティード400/600共通
・制動能力は?
50km/hからの制動能力は14.5m。街乗りでは十分な制動能力。
他のアメリカン同様、リアがすぐロックしやすい傾向。
・操作性は?
かなり良い方。ただしタイヤの空気圧が低くなってくるとフロントが重く感じ、
取り回しや燃費にも影響してくるので空気圧はこまめに点検を。
・クラッチ重い?
軽いです。中型以上のバイクとしてはメチャ軽の部類だと思います。 □インプレッション - スティード400
・最高速度は?
車両の状態や改造内容などにより差があるけど、だいたい100〜130km/h、
当たりエンジンで140km/h、最高速に特化した改造車で155km/hが限界っぽい。
メンテナンスの状態、ライダーの体重なんかによっても増減したり。
・加速は?
状態の良い車両で、0-100km/hの加速が12〜13秒程度。
街乗りでは、原付スクーターには負けるけど軽自動車よりは早いかな、程度。
出足「だけ」なら無改造の400ネイキッドと同じぐらい。
・低回転
非力さは否めないが、近年のクルーザーモデルと比べれば断然扱いやすい。
発進時は多少ラフに扱ってもエンストの心配がいらないレベル。
・中回転
パワーバンドに入るとグググッと加速する。回転数が上昇するにつれて
エンジンのパルス感が減るが、連続的な重低音が出る
・高回転
低〜中回転でパワーが出るように作られているので、高回転はちょっと苦手。
100キロを超えるとエンジンがうなり、120〜130キロぐらいで限界。
・鼓動感
今の400アメリカンと比べれば、かなり歯切れの良い音がしている。
ディドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥ・・・といった感じのアイドリング音。 □インプレッション - スティード600
・600cc分のパターのほとんどが低速トルクに向けられている。
・最高速度は?
車両の状態や改造内容などにより差があるけど、だいたい150km/h以上。
メンテナンスの状態、ライダーの体重なんかによっても増減したり。
・加速は?
400と比べるとかなり良い。400ネイキッドより少し早いかな、ぐらいに加速する。
パワーバンドの広さがダイレクトに400と差をつける。
・低回転
低回転からでもグググッと加速し、鼓動感も楽しい
・中回転
36PSしかないとは思えない加速。トルクとパワーバンドの恩恵でどんどん加速。
・高回転
回すほど車速が伸びる。最高速が出る前にビビリミッターが作動するはず・・・
・鼓動感
400より若干野太い音。トルクがあるのでギアを高め・回転数低めでイイ感じ。 □モデルの種類
○NV750C/NC400C(1982〜)
スティードのご先祖様。
○スティード(1988〜1994)
1988年に最初に発売された無印のものです。カラーリングは黒など。
年式によりカラーリングが異なり、バックレストの有無もあります。
○スティードVCL [V-twin CLassic] (1995〜)
バックレストがオプションになり、シートはソリッドタイプに変更されています。
「クラシック」とは「余計な物を省いた」という意味。タンクに「VCL」の立体エンブレム。
○スティードVSE [V-twin Special Edition](1995〜)
リアホイールがディッシュタイプのホイールになっていて、リアフェンダーは
ファットボブタイプです。シートもVSE専用のものが装備されています。
○スティードVLX [V-twin LuXury] (1998〜)
最低地上高が10mm低い以外に大差ありませんが、人気が高いです。
○スティードVLS [V-twin Lowdown Springer] (1998〜)
国産バイクで唯一、スプリンガーフォークを標準装備。
また、フロントは21インチの大径ホイールです。リアフェンダーやシートも専用設計。
スティードでは最も評価が高いモデルで、中古でも割と高額です。
○VT600C スティード海外輸出仕様
基本的な仕様はスティード600と同じです。輸出仕様のオリジナルカラー多数あり。
オーストラリア向けなど、400ccの輸出仕様も存在(VT400C)
○VT750S/VT400S
実質的には、スティードの後継機としての位置づけ。運動性がやや向上。
最新型シャドウ400のエンジンを積み、太い低速トルクが特徴。 □通常のメンテナンス
・タイヤの空気圧 ・・・ こまめに点検しましょう。さぼるとハンドリングにすぐ影響。
・チェーン ・・・ 500kmごとに、余りのエンジンオイルでも数滴塗っておく程度でOK
・フロントフォーク ・・・ オイル漏れがないか点検。左手側から先に漏れやすい傾向。注意。
□エンジンオイル
銘柄はホンダ純正・ウルトラG2です。G1はオイルの性能が低すぎ。G3は高すぎ。
夏に入る前(6月の初め)と、秋に入る前(11月の初め)に交換しておけばいいです。
通勤・通学で頻繁に乗る人は走行距離で管理して、2000〜3000kmで交換。
オイルフィルタ(エレメント)はオイル交換3回目で換えてください。
□スパークプラグ
番手は8番か9番。早期着火によるキンキン音がするようなら7番にして様子見。
ちなみに1気筒につきプラグが2本あるので、交換時は4本必要。
□冷却水
2年ごとに交換しておけば十分すぎ。
忘れるのを防止するため、車検ごとに交換すると良いでしょう
□ブレーキ
フロントは2年ごとにマスター、キャリパーを分解清掃。これも車検ごとに。
リアはタイヤ交換の時に点検してもらえば十分です。 □あまりおすすめできないこと - カスタムはほどほどに
・マフラーの交換
低速トルクが著しく損なわれ、加速がかなり悪くなります。
加速に伴う騒音や振動もひどくなり、自身も難聴になるおそれがあります。
そもそも近所迷惑なのでやめましょう。
・アイドリングを下げる
ドコドコ感がほしいからと、アイドリングを下げるのはオススメできません。
アイドリングが低すぎるとエンジン内部の潤滑に支障が生じるおそれがあります。
エンジンの回転数に連動して作動するオイルポンプによってオイルは循環します。
極端な低回転が良くないのは、オイルの吐出量は回転数に比例するためです。
・フロントフォークの無理な延長
走行中の安定感が損なわれたり、粗悪な製品では突然折れることがあります。
トリプルは10度以内、延長は8センチ以内にしておくのが無難です。
・ローダウン
乗り心地が著しく損なわれるばかりか、フレームに大きなダメージが加わります。
また、ライダー自身も椎間板ヘルニアのリスクを高めることになります。
コンビニへの出入りの際、少しの段差で車体下部を削って大変なことになることも。
※リジットバーと呼ばれる鉄の棒は、緩衝能力がないので車検にも通りません。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています