そもそも、新型が発表された時点で一部の識者の間では、
「新型は加速力が遅くなっているのではないか?」と言われていた

まず車体重量が3型の130sから、132kgに増加している
僅か2kgなのでこれはほとんど無視できるレベルとも言えるが、加速力にとってマイナス要素である

次に総ギア比が3型よりもハイギア寄りになっているということも指摘されていた
これもリアタイヤの小径化に伴うもので、僅かにハイギアになっているだけで誤差レベルであるが、
相変わらず燃費重視で、加速力を重視したチューニングになど全くなっていないということを証明している

そして何よりもエンジンの特性が悪化していることである
3型PCXの2バルブeSPエンジンが僅か5000回転で12Nmを叩き出すほど高性能だったのに、
新型は6500回転まで回さないと12Nmでなくなった
これは低回転領域で考えると、単純に排気量が小さくなってパワーが無くなったのと全く同じことなのである
新型のエンジンは低回転のパワーがないので回さないと車体が前に進まない

これらのことから新型PCXが速くなっているなどまず絶対にあり得ないどころか、「遅くなっている」と散々予測されていた

そしてこの予測を完全に立証したのが、上の「コミューター選び」記事なのである