長文こぼれ話 -番外編-

定距離到達時の時間ではなく、定距離到達時の速度で加速力を
比較するのは間違いである事を説明しよう。

https://i.imgur.com/yP3pRzK.png
これは「間違いだらけのコミューター選び」というサイトに時折
見られる、かの長文先生が再三に渡りデータを引用している、

所謂、他人のフンドシで相撲を取る(奥義その2)、しかもそれは
間違っている事を分かり易い様に簡単に表わしたグラフである。

グラフの縦軸Yは速度(km/h)、横軸Xは距離(m)であり、XとYの積は
グラフの面積(m・km/h)になる。面積が大きい方がhは小さくなる。
即ちそれは、定距離到達時の時間が短い(速い)という事を示す。

グラフを見るとX mに到達した時の速度は青、赤、緑の順に高い。
しかし面積から到達時間は緑、赤、青の順に短い事が分かるだろう。

赤は発進からフラットな加速、青は発進からもたつくケース、
緑はロケットスタート(SS仕様)、他にも発進が良くても変速の
谷間でもたつくと面積が減るのをイメージして頂けるだろうか。

これはスクーターの変速プロファイルによる速さを比較する際、
極当たり前の考え方である。
(つづく)