「チィ!」「チィィ〜」「ミッミィ〜」

自分の置かれてる状況がよく分かってないチビママンネだったが
泣きそうになってるベビ達を見るとすぐに一匹を抱き寄せてあやしだした
ベビたちの方もチビママンネの側に集まり、チィチィと甘え声を出して我先に構ってもらおうとする

「はい、この子が最後だよ。優しくお世話してね」
「チィィ… チィィ…」
「ミィ?」

ベビ達の検品が終わり、女子社員はチビママンネに最後のベビンネを手渡した
チビママンネは女子社員をベビを虐める悪いやつだ思い込んでいたので何故自分に返してくれるのかがよく分からなかったが
ここは素直に受け取って一刻も早くベビを慰めてあげる事にした

チビママンネもベビのお世話に集中し、子タブンネの検品作業も終盤に差し掛かった時、
検品前のキャリーに「あかんぼう」と横に書かれたものがあることに女子社員が気づいた
扉を空けて中を見てみると、そこにいたのは他の子タブンネより一際小さい、書いてある通りのベビンネだった
同じベビでも先程のベビよりかは一回り大きい、歯も生えてきていてあんよを始める時期のベビンネだ

「 あれ、 赤ちゃんはさっきの13匹だけじゃなかったのですか?」
「ああー、それはさっきのとは母親が違うベビィちゃんざんす
 確か6匹いたざんすけど危うく忘れるところだったざんす」
「品質に問題はなさそうですね、こいつもあのベビーサークルに入れておきますか」
「ふーむ、母親が違うというのが不安ざんすが… まあとりあえず置いてみるざんしょ
 観察してみて、もしマーマさんがおっきいベビィちゃんを虐めるようだったら別のところに移すざんす」