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2016/08/13(土) 09:58:38.58ID:/JN/iN7X02016/8/13 3:30
6月14日、米国ロサンゼルス市で開幕した世界最大のゲーム見本市「E3」は多くのファンをがっかりさせた。
任天堂が2017年3月に発売する新型ゲーム機「NX」の出展を見送ったからだ。
「マリオの生みの親」として知られる代表取締役の宮本茂(63)はこう理由を説明した。
「発売前に見せると、マネされる心配がある」
02年に退任するまで半世紀以上も社長を務めた「中興の祖」、故山内溥が「エース」として重用したのが宮本だった。
1985年発売のファミコン用ソフト「スーパーマリオブラザーズ」で世界販売4000万本超えという金字塔を打ち立てた。
他社がマネできないゲームを次々に生み出してきたが、「(NXでは)慎重になっている」というのが業界関係者の見方だ。
NXでは宮本の担当であるソフトがそろわず、年末のクリスマス商戦に間に合わないことが痛手だ。
社長の君島達己(66)は4月27日の決算記者会見で「NXで新しい体験ができる」と強調したが、季節外れの発売でヒットしたケースは少ない。
大手ソフト会社の幹部はこう打ち明ける。「(NXは)売れるかわからない。ソフトを開発するか、まだ様子見だ」
任天堂は11年から業績不振が続いており、これ以上の失敗は許されない。
12年に発売した現行の据え置き型ゲーム機「Wii U」の販売は、1億台以上も売れた前モデル「Wii」の8分の1程度という惨敗だった。
復活を期すNXも不発に終われば、専用ゲーム機を世界に普及させてソフトで稼ぐ「勝利の方程式」が崩れかねない。
任天堂は過去3度も倒産の危機に陥ったが、いずれも劇的な復活を果たした。山内という「希代の勝負師」がいたからだ。
特に第1次オイルショック後の不況を逆バネにした手腕は語り草だ。
80年に携帯型ゲーム「ゲーム&ウオッチ」がヒットしても手綱を全く緩めず、稼いだ利益の大半をファミコン開発につぎ込む。
販売価格も1万5千円弱という「破格の安さ」に抑えて大ヒットさせた。
浮き沈みが激しい娯楽産業で勝ち抜く極意を、山内はこう語った。「立ち止まったら死ぬしかない」。
ポケモンやマリオなど強力なキャラクターを抱え底力は誰もが認めるが、「過去の遺産」に頼る経営ではいつか行き詰まりかねない。