3.0/5.0
http://fandom.wikia.com/articles/shenmue-i-ii-review


横須賀・どぶ板通りのならず者が1999年に
1作目が発売された時と同じぐらいの熱狂を受けながら戻ってきた。


この街では犬が絶え間なく吠え、そうでないときは鳥が鳴き、
スクーターが路地裏を高速で移動する傍らで、段ボールに入った子猫が餌をくれと喚いている。
その街の構成、息遣いはすべてにおいて洗練されたものであった。


そして今よみがえったシェンムーは過去にそれを体験した者にとっても
懐古主義的なユーザーにとっても楽しみな作品となり、その興奮の広がりは
まだ今作を体験していない新規ユーザーすら思わず関心を寄せてしまうソフトへと変貌していった。
現代と比較すると極めて少ない選択肢の中で、80年代を舞台とした冒険がどうなっているのか。
以下に解説していこう。


『のろのろ運転』


まずゲームの外的側面を見ると今作は日本語と英語が使用可能になっている。
さらにメニュー画面がオリジナル版から整えられ、全体的に使いやすいものに変わっていた。


またグラフィックは街並みや外観部分がより鮮明なものとなり
最新技術が施された形跡を確認することができる。
但し、それはちょうどXboxOneXで初代Xboxのゲームを利用した時と
同じ程度の変更だという点は気に留めておいた方がいだろう。
確かに20年前の作品と比較するならば良い。
だが現代のリマスター作品に求められる水準のテクスチャーを期待してはいけない。その程度のものだ。


一方ゲームプレイはというと、どこに行っても探検が求められる。
蹴りとQTEからなる戦闘も冗長に感じられた。
90年代後半に作られたゲームをリマスターしたため全体的にHD画質にはなってはいるが
一部にSD画質のままの物があるのも気になった。