http://dengekionline.com/elem/000/001/799/1799960/
――スタジオイストリアの理念には、ギリシャ語で“物語”を表現する言葉であり、お客様へ物語と新しい遊びの体験を提供し、
製品を通じて“強いメッセージ”と“人生の応援歌となる物語”を作り続ける職人集団としてありたい、とあります。
このメッセージからは、“物語を作り続ける=RPGを制作するスタジオ”であるという印象を受けましたが、やはりRPGの制作が中心となるスタジオなのでしょうか?

馬場:
厳密には“RPGだけを作らなくてはいけない”というわけではありません。スクウェア・エニックス・グループの企業理念に“物語を通じてお客様の人生の幸福に寄与していく”という言葉がありますが、
これは物語を通じ、何かしらのメッセージを感じていただくことで、作品の価値をさらに高め、心に残るエンタテインメントを提供していこう、ということです。
そのグループのなかで、新たに独自のコンテンツ作りをしていく会社としてスタジオイストリアを発足させるにあたり、まずは何を大事にしていくのかを考えました。

企業理念自体は私がこれまでの仕事で大事にしてきたものと、イコールではあったんです。
さらに「物語を大切にするだけでなく、物語を通してエンタテインメントとして、お客様に遊びと一緒に何らかの感動であったり、
楽しみだったりをしっかり届けていくコンテンツ作りの集団にしたい」という意味で、スタジオイストリアと社名を付けさせていただきました。
ですが、ジャンルでいえばRPGだけに限りません。私がこれまでに手掛けてきたコンテンツの多くがRPGでしたので、みなさんは馬場=RPGというイメージが強いとは思いますが。


――発表ではハードがPlayStation 4と発表がありました。
馬場:
ハードに関してはいろいろな選択肢があります。我々が作ろうとしているコンテンツと、
そのコンテンツを遊んでくださるお客様がどのハードで遊びたいだろうかなど、さまざまなところを考えました。
それで「我々が一番表現したいと思えるハードは何だろう」と考えたときに、
PS4ならば独自のシェーダーでの表現がより可能で、それ以外にもいろいろできそうだったんですね。
あくまで自分たちがやろうとしている表現を突き詰めるうえで、開発に合うという視点でハードは選択しています。