小島秀夫×三浦大知が語るゲーム、そしてクリエイティブ
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小島:三浦さんは音楽をやられていますけど、ゲームにとっても音楽はすごく大事。
映画もそうですけど、人の感情を揺るがすものって、8割は音楽。
音響も含めて、どういう音を流して、心を揺さぶるか。

そこが決まれば、あとは絵を載せる感じです。
絵やストーリーはありますが、効果的に音を使うことで生きてくる。

三浦:いきなり無音になったり、敵に発見されたときの「パーン!」っていう音も、
あれが流れた瞬間に状況が一変したのが一瞬で分かりますよね。監督は『メタルギア』シリーズのCMにも出られていましたが、
ゲームの監督がCMに出演するというのは当時からあったんですか?

小島:いや、なかったです。CMにも出たくなかった(笑)。
ゲームに出ているのは(アルフレッド・)ヒッチコックがいつもカメオ出演しているじゃないですか。
子供の頃にあれをみていたので、お約束として、ああいうことをしないといけないなと。

出たがりと言われたりしますが、それはないです。
サービスの一つ。今でいうスタン・リーと同じ。マーベル映画に彼が出ないとさみしいですよね。
最新の『DEATH STRANDING』のトレーラー、見ましたか? あれにも出てます(笑)。

三浦:そうなんですか!? 全然気づかなかった。

小島:メガネ丸出しで出てるんです。最初、もっと丸出しだったんですが、
あまりにも周りが笑うので、ちょっと抑えめにしてます。

出るのは好きじゃないけど、映画とかのエキストラをやるのは他の人の現場を見たいからなんです。
どう撮っているかを知りたいじゃないですか。自分で出た方が俳優の扱いとかもわかるので。