任天堂のスマートフォンゲーム事業の存在感が薄れている。同事業からの売り上げが期待外れだった上、
「あつまれどうぶつの森」の成功で家庭用ゲーム機スイッチの人気が加速したためだ。

  古川俊太郎社長は2年前、毎年2、3本のスマホ向けゲームをリリースするという前社長の発言に基づき、
早期に年間1000億円の売り上げを目指したいとしていた。投資家の間では任天堂が大きく市場を開拓するとの
期待が高まった。しかし、古川社長は5月の決算説明会で、モバイル市場に何本もの新しいアプリを継続して
投入していく考えはないとして方針を転換した。