──ロマ音楽のようなこれまでにないテイストを取り入れた楽曲になっていると思いましたが、曲調やサウンドについてはどんなイメージでしたか?

PlayStationのCM曲という前提で、この曲をどんなものにするべきかを考えたんですね。PlayStationは名前の通り、遊ぶものじゃないですか。だから曲の中でもいっぱい遊んでやろうという気持ちがあった。実はミュージックビデオのイメージありきで作ったんですよ。MVの中で“変身したい”という思いがあったので、変身が1つのキーワードとしてありました。

「変身したい」というのが最初にあって、そこから小さい方法論を膨らませていった感じです。「変身」というところから「(美少女戦士)セーラームーン」が思い浮かんで、変身シーンの効果音を曲にちりばめるというアイデアが出てきました。その音源をどうしようか悩んで、歴代の「セーラームーン」の音響制作をしている会社に依頼し、新しくあの変身シーンの音を再現した音源を作ってもらって使っています。そのほかに、いい意味でのチープさが欲しかったので、YouTuberがよく動画に使っているような歓声、心音、鳩時計などのSEなんかも作ってもらって、ちりばめました。