設立から25年以上の歴史がある老舗ゲーム会社『トライエース』が、債務超過となったことが明らかに。『スターオーシャン』などの人気シリーズを開発してきただけに、ゲームファンの間では大きな波紋が広がっているようだ。

「トライエース」存続を危ぶむ声

ニュースサイト『gamebiz』が報じた「トライエース」の2022年6月通期決算によると、売上高は前期と比べて42.9%減の12億5,000万円に。経常損失が6億2,500万円となり、最終損失が6億8,400万円の大幅減収になったという。

この結果にネット上では、《なんとなく、危なそうだなあと思ってたけど…》《大丈夫なんかこれ》《開発会社って結局IPなんにも持ってないから厳しいよね》《昔はグラすごい技術者集団って評判だったのにどうして…》《これはツラい数字…》といった声が。会社の存続を本気で危ぶんでいる人もいるようだ。

「トライエース」は「スターオーシャン」シリーズや「ヴァルキリープロファイル」シリーズなど、数々の人気JRPGの開発に携わってきたことでお馴染み。赤字の背景としては新規開発案件の受注が進まなかったことや、開発案件の中止・終了などがあるようだが、今後はどうなってしまうのだろうか。

「スターオーシャン 6」が最後の希望?

「トライエース」の新作タイトルといえば、10月27日に発売が予定されている『スターオーシャン 6 THE DIVINE FORCE』。約6年半振りとなる「スターオーシャン」のナンバリングタイトルというだけでなく、問題作とされてしまった前作『スターオーシャン5 -Integrity and Faithlessness-』の汚名をそそぐ意味でも、ゲームファンから注目を集めている。

そんな中で「トライエース」の債務超過が発覚し、「スターオーシャン 6」の発売にさらに重い意味が。事情を知った人々からは《SO6でコケたらヤバそう》《スターオーシャン6たくさん売れて欲しいな》といった声も寄せられており、起死回生が期待されているようだ。

ただ、現状「スターオーシャン 6」には、ゲームとしてのクオリティを懸念する声も。とくに指摘されているのは3Dモデルについての不満で、リアル寄りともアニメ調ともとれないキャラクターグラフィックが、「人形みたいで不気味」などと言われてしまっている。

もちろんまだリリースされていない段階なので、蓋を開けてみればとんでもない神ゲーだった…という可能性も。「最後のスターオーシャン」にならないことを祈るばかりだ。

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