新型PCXの改良点が全て無意味な理由

1.高出力化
4バルブになって出力が0.5馬力上がっているが、現行の12馬力から4パーセントも上がっていない
しかも最高出力発生回転数は微増している
原付でフルスロットルで最高速を出して走ることなど、年に数えるほどもなく、高出力化しても全く意味がない
一方で高回転化により、低回転トルクが低下しており、実用性能が明白に劣化している
PCX160においても高速道路でフル加速で追い越し車線を走り続けられる訳もなく、結局は一般道ばかり走ることになり意味がない
高速道路を頻繁に走るなら素直にフォルツァを買った方が良い

2.リアディスクブレーキ
そもそもリアのブレーキはミッションケースやマフラー、サスペンションに囲まれているために、大型のブレーキを設置できない
その為新型PCXのリアディスクもフロントに比べると大幅に小径な上に、1ポットキャリパーで制動力が低い
そのためリアだけドラムブレーキからディスクに変わっても、制動力に全く有意な差など生じ得ない

3.ABS
新型PCXのABSはフロントブレーキだけである
もしも教習所で習った通りに普通にリアブレーキを主として操作していれば、そもそも全く出番がない
一方現行PCXのコンビブレーキはフロント2+1ポットの極めて合理的で優秀なブレーキングシステムであり、ABSなど付ける必要性がない

4.拡張メットイン
メットインが広くなっているが現行27リットルから、30リットルになっただけである
3リットルしか増えておらず、ほとんど意味がない
またPCXはリアボックスを付けることが多く、メットインを僅かに増やしても全く意味がない