新型PCXを買う価値がない理由

1.エンジンを4バルブ化したため、実燃費が悪化している
6000回転前後の燃焼効率しか反映しない60kmの定地燃費は歴代PCXとほぼ同じ数値であるが、
ストップ&ゴーを含み、低回転も使った街乗りを想定するWMTC燃費がPCX125で3.3km/L、PCX160で0.8km/L悪化している
これは4バルブ化で低回転の燃焼効率が低下したため、低回転時の燃料噴射量を2バルブの歴代PCXより増やしているからである
そのため街乗りで低回転を多用すると、燃費がカタログ燃費以上に急激に悪化することを意味する

新型PCX125に至っては50km/Lまでの加速しか含まないWMTCクラス1燃費で47.6km/Lと、
歴代PCX150のクラス2燃費46km/L(高速道路走行を想定60km〜80km加速を含んだ数値)と全く変わらない
これでは「トルクもパワーも上で、燃費の変わらない歴代PCX150を買った方がマシ」ということになる

また新型PCX160は歴代PCX150と大差無いように見えるが、街乗りで低回転を回し続けると燃費が急激に悪化し、
カタログ燃費など到底出ず、リッター30km代は確実で「歴代で最悪燃費のPCX」になる

つまり「新型PCX125は歴代PCX150並みの燃費に悪化」し、「新型PCX160は歴代最悪燃費のPCX」になっている


2.1.の理由で航続距離が短くなっている
WMTC燃費は気温25度の平坦な路面を想定した燃費に過ぎず、現実の道路環境ではWMTC燃費より急激に燃費が悪化する
つまり歴代PCXとの燃費差はリッター5km/L程度では収まらず、リッター10km/L程度まで差が開くことすら考えられる
燃費が悪くなるということは、8リットルタンクで40km〜80kmも航続距離が短くなることを意味する
これによってPCXの最大のメリットであった航続距離の長さが大幅に劣化している
これでは長距離通勤やツーリングスクーターとしてのPCX最大メリットが損なわれることになり、もはやPCXに乗る理由すらなくなる

3.ショートストローク化したせいで、低回転トルクが低下している
PCX125は現行の5000回転で12Nmから、6500回転で12Nmまで低回転トルクが低下している
新型は体重の重い男性ライダーが乗る場合や、坂道を上る場合、エンジンの回転数を上げまくらないと走らないことを意味する
必然的に加速力が悪く、燃費も急激に悪化することを意味する