本来のBCG仮説の根拠である自然免疫の訓練や細胞性免疫の訓練では、高齢者が
BCG接種を受けていた英国やフランスで「感染確認者死亡率(表面的致死率)」や
「人口百万人あたり死者数」が非常に高い事の説明が困難である。(本来のBCG仮説
は現時点ではまだ完全には否定されていないとしても、英国やフランスでの死者の
多さの説明ができず、「土俵際」に追い込まれた状態である。)
しかし、抗体獲得という液性免疫・獲得免疫が大きな原因と考え、また、英国や
フランスで過去に接種されていたBCG株でADEが起きているならば説明がつくかも
しれない。
尚、BCG Wold Atlas ではフランスではデンマーク株からポーランドのMoreau株
に乗り換えた記載があるが、それ以前にはフランス株の接種をしていた時期が
フランス株を接種していた可能性があり、英国もデンマーク株でなかったので
フランス株や英国株が新型コロナに対してADEを引き起こしているならば、
英国やフランスで死者が多い事もBCG仮説と両立する説明がつきやすい。

ただし、BCG仮説抜きに、ビタミンD仮説だけの方が英国やフランスで死者が多い事
を容易に説明しうる。英国より高緯度で太陽光の紫外線によるビタミンD体内合成が
冬場に極めて少ない北欧やロシアではビタミンDサプリ接種が常識でアメリカや
カナダでは牛乳にビタミンDが添加されており、冬場には平均的な英国人や
フランス人がビタミンD血中濃度が低かったからである。