https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/fuji-kazuhiko/169.html

>T細胞は特定の抗原(ウイルスのタンパク質)とのみ結合するが、抗原の化学構造に類似する物質とも
>誤って結合することがある(交叉反応性)。半数の人のT細胞は、新型コロナウイルスが体内に侵入すると、
>過去に感染した風邪のコロナウイルスの免疫記憶が呼び起こされ、新型コロナウイルスを即座に認識し、
>攻撃するというわけである。

>スイス・チューリッヒの大学病院でも、新型コロナウイルスから回復した人のうち約2割(165人のうち34人)
>しか抗体がつくられておらず、残り8割は既存の免疫機構で新型コロナウイルスを退治したことが明らか
>になっている。コロナウイルスの仲間を広く認識できるT細胞は「交叉反応性メモリーT細胞」と呼ばれて
>いるが、老化やなんらかの疾病によって免疫不全の状態になっている人ではその活性が低下しており、
>新型コロナウイルスに感染すると重症化しやすいようである。