「すまんのう。高いところが苦手なおぬしに崖の上の薬草を
とってきてもらわなければならぬとは」
「いえ平気です。そんなことは気にせずゆっくり体を休めてください」
(本当は怖い。だけど魔物に囚われてもっと怖い思いをしているかもしれない
イレブンに比べたら、こんなのなんでもないわ!)

「あーん!スカーフが木に引っかかっちゃったぁ。木登りは怖いからイレブンとってぇ〜」
「しょうがないなぁ」
イチャイチャ

「ロウさま!女湯をのぞいてはダメだと何度も言ってるでしょう!」
「すまんのう」
(世の中のわたしと同年代の子たちは恋人がいたり結婚したりしてるのに
わたしは恋人どころか友だちもいなくて、お年寄りに説教してるなんて....
けど、イレブンは友だちどころか人間にすら会ったことがなくて
魔物に囲まれてつらい日々を過ごしているのかもしれない)

「イレブン!わたしがお風呂に入ってたのをのぞいてたでしょ!」
「ち、違うよ!たまたま通りかかって見えちゃっただけだよ!見ちゃったことは謝るけど」
「.......まぁ、イレブンになら見られてもいいけど....」
「え///」
イチャイチャ

へえ、ふうん