例えば、新発売されるゲーム機には必ず最先端技術が使われるようになり、
どうすれば「任天堂の個性」をお客様にご評価いただけるのかという議論は社内でも繰り返していますが、そこに明確な回答が存在するわけではありません。
そんな中、Wii は任天堂の「成功体験」の⼀例として語っていただいていると思いますが、
Wii の開発者たちは、『Wii Sports』や『Wii Fit』を世界中の数多くのお客様にご評価いただいた後に初めて
「Wii リモコンにはこんな仕様も⼊れておくべきだった」とか、「リモコンがもっと⼩さかったら⾜に装着してもらえたのに」といったハードデザイン⾯での反省をするようになりました。

そういった反省は、その後のさらなる技術の進歩にともないコントローラーが⾼性能化を続けながらも⼩型化できる⽬途が⽴った際、
「コントローラーを⼩型化できれば据置型ゲーム機なのに携帯型ゲーム機のように持ち出せるゲーム機がつくれるのではないか」等、
通常は⾒過ごされがちな「ゲームコントローラー⼩型化のメリット」として前向きに考えられる背景となり、Joy-Con の開発へ、
そして Joy-Con とダンボールを組み合わせるという発想へと結び付いていきました。
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2018/180203.pdf