――カプコンは高い技術力を持っているので、やりがいがありそうですね。

坂井 はい。技術力に関して言えば、社内に技術チームがあることがすごく大きいです。
僕がプログラマーなのでそう感じるのかもしれないのですが、カプコンの技術力はほかの日本の企業に負けてないと思いますし、最先端をいっていると思います。

そういう意味では、RE ENGINEの力は大きいと思います。自社製のエンジンがあると、チューニングがすごくしやすくて、「ここはこうしてほしいという」タイトルごとのリクエストをストレートに反映してもらえるんです。

ときには数日でその要望が通って、実装されてフィードバックが返ってくる。
ゲームのクオリティーの高さって、まさにフィードバックの速さだと言われているんですよ。
社外の大手ゲームエンジンでも、作ったプログラムがそのまますぐにゲームに反映されるような作りかたになっていて、“いかに作って遊ぶか?”のサイクルを速めていくことが、ゲームのクオリティーを上げていくための重要なポイントになる。

カプコンの開発では、アプリケーションプログラマーとエンジンプログラマーとに分かれているのですが、
そのサイクルにも同じようなことが言えると僕は思っていて、「ここのところをこうしてほしい」
というフィードバックと、アプリケーション側の実装というサイクルを早めていけるというのが、カプコンの強みだと思います。
https://s.famitsu.com/news/201905/17176137.html?page=2