https://www.famitsu.com/news/201909/05182573.html
――まさかの『moon』がまた遊べるようになるというニュースに、いまも少し興奮しています。
どうして今回、移植が実現することになったのですか?
木村
じつは『moon』をまた現行機で遊べるようにしよう、という試みは……遥か昔からトライしていたんです。
――遙か昔ですか。
木村
というか、それは僕だけじゃなく、おそらく、幾度となくどこかで誰かがトライしてきたみたいです。
でも、いつも頓挫したと聞いてます。大人の事情とかなのかなぁ……。
倉島
10年位前から4回くらいは噂を聞いたよね。
――これまで移植については「某携帯機で発売に向けて動いている」とか、いろいろなウワサが飛び交っていましたが……。
木村
……その話は知らないです。断固として知らない(笑)。
倉島
ムキになったら、逆にあやしいでしょう(笑)。でも、『moon』が10周年のときに
開発したラブデリックのメンバーで集まって同窓会の生放送をしたことがあったけれど、あの場所でもすでに移植についての話は出ていたよね。
――では、いったいいつから仕込んでいたのですか? オニオンゲームスがこれまで『Million Onion Hotel』、
『BLACK BIRD』、『勇者ヤマダくん』をリリースしてきたその裏で、まさか『moon』移植のための作業をされていたなんて。
木村
じつは、僕がオニオンゲームスを作るもっと前から色々考えてて……
ボソボソ……でやろうって話になったりさ……あの会社もボソボソ……。
倉島
インタビューでそんな小声でナイショ話しても意味ないでしょう。
――よく聴こえないのですが、その話、載せられないんですよね(笑)。
木村
うん(笑)。
倉島
やっぱり。
木村
で、兎にも角にも、様々な『moon』じゃない挑戦をそれぞれが経てきた中で、出会いがあったんです。
ある日、KADOKAWAの『moon』大好きなプロデューサーのふたりがオニオンゲームスにやってきて相談が始まりました。
そして、その後Route24の西(健一氏:ラブデリックの主要メンバーのひとり)さんに相談して、
元ラブデメンバー全員に相談して、と地道にコミュニケーションしてコンセンサスとりました。
そして、全体的に「賛成」という方向に傾いてくれて……なんとかGOサインが出ました。だから、なんていうかミラクルなんです。