クラベって結局PS4アゲswitchサゲだし、そりゃ叩かれるよ

最後に、Switch版のビジュアルについても触れておこう。筆者はレビューの最初に「PS4で夢中になったのと同じロトゼタシアだった」と書いているが、
厳密に言うとちょっと違う。一見すれば、確かにほとんどPS4と遜色のない出来だが、実際に比較してみるとかなりの差がある。

PS4版の鮮やかなライティングやキャラクターの質感は完全に再現されておらず、町の細かいディテールもよりシンプルな荒いグラフィックスになっている。
フィールドに出ると特に遠景の描写には圧倒的な差があり、例えば遠くにある麦畑はPS4版だとちゃんと描画されているのに対して、Switch版では砂丘に見える。
他にも、植物や樹木が最初から見えるPS4と違って、Switch版では近づくとやっと出現する。花畑といったディテールの多いフィールドでは特にSwitchの限界を実感するだろう。

PS4版であれば、奥の麦畑は砂丘に見えない。
結局のところ、Switch版は同じバージョンではなく、PS4版とよく似た別バージョンであると考えた方が良さそうだ。
それでも、Switchのゲームとしてはかなりきれいなゲームだし、フレームレートも安定しているし、携帯モードで遊んでもきれいだ。SwitchでここまでPS4版と近いDQXIを実現できたことは、それだけで偉業と言えるかもしれない。