発売から2カ月超 抽選販売が続くPS5 「売れない」報道真相は
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20210124-00219033/
> まず、日本市場でゲーム機が以前より売れなくなった事実があり、ソニーのゲーム機にはその色合いが濃いのです。
> 世界のゲーム市場は約17兆円で、半分はスマホゲーム、残りをPCと家庭用ゲーム機で分け合う形になります。
> 家庭用ゲーム機の世界市場規模は約5兆円なのですが、うち日本は約4000億円にすぎず、これ以上の伸びも見込みづらいのです。
> ところがこの手の「日本市場の軽視」という記事では、日本のシェアが低いことにはほとんど触れません。
> 触れるとPS5の日本への出荷数をしぼる理由が正しくなるからです。
> 前世代機であるPS4の世界出荷数は1億1000万台以上ですが、日本のシェアは1割以下と推定されています。
> 日本で爆発的に売れているニンテンドースイッチの出荷数でも、日本のシェアは4分の1もありません。
(中略)
> そもそもームビジネスの仕組みをゲーム機とソフトだけで説明するのは過去の話でして、
> 今では有料ネットサービスがカギになっているからです。
> サブスクの収益があるからソフトが短期的に売れないことを織り込んで
> ビジネスモデルを組み立てられるようになったのですね。
> にもかかわらずソフトの売れ行きだけで論じると、妙なことになるわけです。
(中略)
> 「ソニーは日本の企業だから、日本の出荷を優先してほしい」という心情があるのかもしれませんが、
> 必要以上の日本のひいきは「他市場の軽視」になります。
(中略)
> むしろソニーは、PS5の発売時期について日本を先行グループに入れたり、
> 日本のコアユーザー好みのソフトをラインナップに加えたりして、一定の配慮をしている様子すらありました。
> しかし熱狂的なゲームファンからすれば「PS5が手に入らない」という事実がすべてなのも確かで、
> その切実な訴えは純粋であり、ゲームへの熱烈な“愛”の証でもあります。
> こうした消費者の不満を伝えるのも報道として大切ですが、
> メディアなのですから背景は的確に伝えて欲しいところです。