http://www.ace-sec.co.jp/daily/analyst/210507r7974.pdf

新型コロナウィルスの影響で業績が大幅に拡大
この第 4 四半期においてソニーグループのゲーム事業と任天堂を比較すると、外出制限下で任 天堂がゲーム販売を大きく伸ばしたことが判る。さらに 2020 年 3 月期第 4 四半期に大ヒットした「あ つまれ どうぶつの森:1110 万本」が含まれていること考えると、任天堂􏰁家庭内娯楽のポジション を獲得できたと考えていいだろう。
ソニーグループ􏰁、PS5 の需要が強いとしているが、その割に􏰁、今冬の外出制限の恩恵が小さ い、若しく􏰁、ソフト販売シェアが低下していると推測される。PS5 􏰁、逆ザヤで普及に努め、ソフト で大きな利益を得る目標を立てているので、戦略的に􏰁失敗しつつあるように見える。
おそらく、ソニーグループ􏰁、ハードが売れればソフト􏰁その後ついてくる形で売れると考えてい ると思うが、PS2 􏰁ハードの販売ほどソフトが伸びなかった過去の事例があることを見ると事態􏰁楽 観できないと考えている。
PS5 􏰁、その大きさやデザインから販売不振を想定していたが、現実􏰁販売国・地域数を増やし た結果、必要量を満たせなくなり、希少性が需要を生み出す状況になっている。そう考えないと任 天堂と比較しても、このタイミングでソフト販売が前年同期比で減少する理由が見当たらない。