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このように発売が待望される『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』だが、ゲーム化にあたり、懸念点がないわけではない。注目度・話題性相応の評価を獲得できるかは、“3つの課題”をクリアできるかにかかっていると言える。
1つ目の課題は「対応プラットフォームと支持層の乖離」だ。

 先に述べたとおり、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』は、PlayStationやXbox、PCを対象にリリースされる。どちらかと言えば、これらはコアゲーマー向けのプラットフォームで、ユーザーが原作のファン層に合致しているとは言い難い。もともと少年漫画誌で連載されていた『鬼滅の刃』は、アーリーアダプターこそ、こうしたゲーム機のメインターゲット(2〜30代の男性)を主な層としていたが、ある程度の人気を獲得してからは、キッズ層やシニア層、女性へと支持を広げ、“国民的作品”となっていった。彼らにとって馴染み深いプラットフォームは、ファミリー機のNintendo Switchであるため、原作への支持の大きさが同タイトルのセールスへとつながらない可能性がある。

この課題を解決するためには…

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