UBIのスカル&ボーンズに一体何が起こっているのか?
これは絶えず大きな質問だ。同作の発売日が明かされることはまるでなく
定期的に不可解な延期の発表があるばかりである。
もちろん会社側は制作は順調に進んでいる、何も心配することはないと述べているのだが
ここ最近、内部関係者からもたらされた情報に信を置くならば、どうもそれは正しくないらしい。
8年もの困難な開発を経験し、しかもそれでいてこのゲームは方向性すらまるで定まっていないようなのだ。

まず今作について改めて説明すると、これは元々アサシンクリード4の番外編として
2013年に始まった企画でシンガポールスタジオが開発を担っていた。
そして少なくとも初期の段階では素早いターン性の戦いを軸としているソフトになっていたとの事である。
が、新型ハードの発売にともなく技術的可能性の拡大と、野心と現実の折り合いが難しくなったことで
早い段階でこのゲームは酷い混乱に見舞われたらしい。

実際、今作は過去に何度も企画内容を初期化していた。
当初はレア社のSea of Thievesと似たような中身になる予定だったようだが
次第に対戦要素を強めたものに代わり、その後はサバイバルゲームへと変更。
今ではどんな内容のソフトを開発しているのかすら理解していないスタッフが現れているらしい。
とある開発者はこのゲームを第二のアンセムだと語り、今作を断片的な形で見るならば良いところもあるが
全体で見た場合、多くの問題を抱えていると酷評していた。
新規IPとしても及第点には達していないと分析している。

しかもスカル&ボーンズの開発費は今や1.2億ドル(約130億円)にまで達しているのだ。
関係者は19年の段階で400人以上の人員が投じられていたと話しているため
現在の開発費はさらに大きな費用となっているに違いない。
別の関係者は同作の開発が中止されないのはこれまでに投じた金額が巨大すぎるためだと話していた。
ただこのゲームの開発はシンガポール政府の支援も受けているため、
多額の助成金が継続の力になっていると語るスタッフもいるようだ。

「スカル&ボーンズ開発班は誇りを持って仕事に取り組んでいますし
 ここ最近完成したものが社内でアルファ評価を通過しました。
 ですから我々はゲームの詳細を発表できる日を心待ちにしています。
 このような根拠のない憶測はゲーマーの期待に応えようと懸命に取り組んでいる社員の士気を
 挫くだけで害悪です」
とはUBI広報部。

勿論これは推測の域を出るものではないが、しかし今作がここまでたどってきた困難な道のりを思えば
決して突飛な話ではないように思う。8年もの期間を開発に充てているこのゲームが方向性の欠如に苦しんでいたのは明らかだ。
ただ過程はどうであれ、同作は今のところ23年3月期決算中にPS4、XBO、PCでの発売を予定しているようである。
https://wccftech.com/skull-and-bones-120-million-budget-gameplay-not-set/