さらに,今回はこの仮説を前提にもう少し予想しておこうと思う。

(1)狭額縁化で,ユーザーの印象を変えることができたSwitchは今後も長く売れ,1億台後半を目指す展開になる
(2)次世代機には互換性は不要である。互換性がのるとスペースコスト問題でゲーム販売が落ち込む。
(3)Switchの次世代機は非連続なものになるだろう
(4)PS5は生産難が解消されてもハード販売は回復しない可能性が高い

 詳細は,次回以降に譲るとして,互換性はあるほうが良いと思われている人が多いと思う。しかし,ストレージの容量を圧迫している。スマートフォンもゲーム機も,ストレージの空き容量がなければ新しいゲームソフトをインストールできない。日本のスマートフォンゲーム市場が減衰している要因も,PS5同様にスペースコスト問題ではないかと考えている。

 2022年には,この点がさらに明らかになってくるだろう。この仮説が事実ならば,販売台数が伸びても,初期の熱心なユーザーはPS4からの遺産で,空き容量がなく,ライトユーザーはそもそもゲームをたくさん買わないことが影響してソフトが売れないということが起こるはずである。