-小売店からプレイステーションの棚が消えている?

ソニー、プレイステーションの販売が振るわない。

ここ数年ファミ通が毎週発表しているゲーム週間販売ランキングではハードもソフトもライバルであるニンテンドースイッチに大きく水を開けられている状況が続いているのがプレイステーションの現状である。
ハードに関しては転売や半導体不足による供給不足の面も大きく、仕方ない部分もあるがそれ以上にソフトが売れていない、昨年は遂に年間販売ソフトランキングの20位までがニンテンドースイッチのソフトで独占される自体にとなった。

こうなると一つの現象が起きてくる、小売店からプレイステーションのゲームを置いている棚が消えているのだ。
これまでも大手デパートやトイザらス等の玩具店のような比較的ファミリー層向けのゲーム売り場からPSの取り扱いが無くなる事は起きてきたが、今では家電量販店やゲオ等のゲームを主力として販売している小売店からも棚が消滅、もしくは縮小されているとSNSなどから報告が上がってきている。

-ゲーム売り場は広告塔

売り場にモノが無くなると何が起きるか。

とあるインディーゲームがパッケージで発売された時に筆者は既にダウンロードで売っているのだから意味があるのかと疑問に思ったことがある、が、そのゲームの開発者のインタビュー記事で「パッケージで出すことによって全国のゲーム屋さんの棚に置いてもらえる、だから売れなくても宣伝になる」と言う旨の発言を読んだ、なるほど確かに全国のゲーム売り場に置いてもらえるというのはネット等にあまり明るくない層へ認知してもらえる効果が期待できるのだろう、となるとゲーム屋でも売り場が無くなるということはこの層への訴求効果がゼロになるということに直結することになる。

そうなるとどうなるか、益々プレイステーションの認知度が低くなってしまうのだ。そしてまた売り場が減りソフトが売れなくなる負のスパイラルに直面する危険性がある。

果たしてプレイステーションはこの先生き残る事ができるのであろうか、今後のソニーの戦略に期待したい所だが出口が見えないのが現状だ。

ゲーム屋からプレイステーションが消える日もそう遠い未来ではないのかもしれない。