ゲーマー向けのGPUを作っている企業として知られているファブレス企業のNvidia。同社は目立ってはいないものの、実は昨今のAIブームで大成功を収めていると、海外メディア「CNBC」が報じています。

Nvidiaは昨年、新しいRTX40シリーズGPUの価格を前世代よりはるかに高く設定し、供給過多によって直近の四半期のゲーム売上は前年比46%減となっています。しかし、Nvidiaはそれでも直近の決算報告で予想を上回りました。AIブームのおかげで、マイクロソフトやGoogleといった巨大企業が、ChatGPTのような大規模言語モデルの訓練に使用するエンジン「Nvidia A100」を何千もデータセンターに詰め込んだのです。

「Nvidia A100」の希望小売価格は200,000ドル(約2700万円)近く。生成AIで競争する企業は、この「Nvidia A100」を大量に購入し、何台持っているのかを比べあっています。例えばマイクロソフトは、ChatGPTを10,000台でトレーニングしました。

表向きはゲーマー向けGPUを出しているメーカーにしか見えませんが、実際には現在のAIブームを裏方として支え、着実に稼いでいるのはNvidiaです。またNvidiaは自社でもAI研究を進めており、自動運転やヘルスケア、そしてグラフィックの分野にAIを巧みに活用しています。
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