https://news.yahoo.co.jp/articles/a732c7a6db01ff27586f6a947316455489ec5226

幕末を舞台にしたゲームを作っている日本のゲーム会社関係者が朝鮮侵略論である「征韓論」を主張した19世紀の思想家を美化する発言により韓国国内で議論が起きている。

ゲーム業界によると、日本のゲーム会社チームニンジャで、『RISE OF THE RONIN』の製作総括を務めた安田文彦ディレクターは最近公開された開発後日談の動画で日本の近代思想家の吉田松陰に言及した。

彼は「日本ではソクラテスに匹敵する人物だと思う。彼の生きざまだったり残した言葉だったりというものを『RISE OF THE RONIN』の中で描きたい」と称賛した。

江戸幕府末期の思想家である吉田松陰は19世紀中盤に明治維新を率いた武士の精神的支柱役割をした人物だ。朝鮮を武力で征服しようという征韓論などを展開し日本の右翼思想のルーツになったという評価を受ける。

同作品は明治維新直前である19世紀末の日本を背景とするオープンワールドアクションアドベンチャーゲームで、3月にソニーのプレイステーションプラットフォームを通じた発売を控えている。

ソニーインタラクティブエンターテインメント(SIE)は昨年12月に同作品の予約を開始し、韓国国内での発売に向けゲーム物管理委員会から等級分類を受けた。

しかし問題の動画が公開されてから韓国のオンラインコミュニティでは「日本の極右勢力の元祖と扱われる人物を公式動画で美化するのは度を越えている」との批判があふれた。

現在PSストアでは韓国のアカウントで同作品の予約購入はできない状況だ。ただこれは韓国で正式発売されていないゲームに適用される一般的な措置というのがSIEの説明だ。

同社韓国法人はゲーム発売の可否などと関連し「事実関係を確認中」と明らかにした。