【定型の核心……即死と安楽死が交差するとき】
首吊り動画から見て取れる定型・非定型の死に至るプロセスを下記のとおり表記します。
(以下、扱う定型はノーマルな定型ハングマンズノットのみで、単に「定型」と表記)

非定型:<実行→失神→窒息・全身痙攣→死亡>
定型:<実行→失神→死亡>

窒息は実行後気道閉塞された時から発生しますが、多くの体験報告では全身痙攣の時間帯で窒息の苦しさを感じ
ているので<窒息・全身痙攣>という表記をしています。
以上のことに法医学を重ね合わせると

非定型:<実行→失神→窒息・全身痙攣→窒息死>
定型:<実行→失神→神経性の心停止・脳の血液循環停止>

非定型は実行してから数分後に<窒息死>しますが、定型は<神経性の心停止・脳の血液循環停止>が<窒息死>に
先行し、さらに動画や体験報告を通して見れば、<窒息・全身痙攣>にも先行しています。このことから次のように表
記を一本化できます

非定型:<実行→失神→(定型はここで神経性の心停止・脳の血液循環停止)→窒息・全身痙攣→窒息死>

圧倒的な定型のパフォーマンスです。これが定型の即死です。
ところで非定型の<窒息・全身痙攣>の段階は、意識が戻ってパニックになったり無意識に抵抗したりする時間帯で
あり、未遂に終わるリスクそのものです。事前の入念な準備でリスクを減らすことは可能ですが、実行後は完全無
防備状態で、リアルタイムの管理は不可能となり、成功するか失敗するかは運次第ということになります。ヘリウム
ガスにも同様のことが言えます。全身痙攣は不確実で過酷な試練であり、非定型もヘリウムガスもそこを主戦場と
してさまざまな努力を強いられます。自分で行う安楽死は想像以上に狭き門なのです。

これではっきり見えてきたと思います。全身痙攣の前に決着をつけるのが、安楽死の唯一の条件として浮かび上がっ
てきます。即死必勝こそ安楽死の極意であり、加えて、定型の極意だったのです。安楽死の狭き門を百発百中で通
過できるのが、定型というシンプルな王道でした。それによって安楽死は万人に開かれた広き門となったのです。
私たちは「人類の考え出した芸術品」である定型の核心にようやくたどり着きました。