【首吊りの基本テキスト@A……頸部圧迫による死の機序】

@「関西医科大学法医学講座」
http://www3.kmu.ac.jp/legalmed/pc/neck.html
(以下重要箇所抜粋)

頸部圧迫による死の機序
・気道閉塞:咽頭、喉頭、気管→外窒息
・頸部血管閉塞:頸動静脈、椎骨動脈→脳の内窒息
・神経圧迫:迷走神経、頸動脈洞圧迫→神経反射による心停止
・頸椎 (頸髄) 離断:まれ

*定型縊死は神経反射による心停止で即死 (死亡までに数分かかる窒息死ではない)
*非定型縊死、絞死、扼死は主として気道閉塞による。

A上野正彦『死因を科学する, 第 1 巻』 より
「首つりの場合、側頸部を通る動静脈が紐にかかった体重によって強く圧迫されるため、一瞬のうちに脳の血流が
停止して急死する。また同時に頸動脈洞や迷走神経なども圧迫されて、神経性の心停止・呼吸停止が起こって急
死すると考えられる。
このような定型的縊死は、気管も閉塞するが、そのために呼吸ができなくなって窒息死するのではない。その前に
神経性の心停止、あるいは脳の血液循環停止などが先行しているのである」
( 上野正彦 wikiより 「これまでに解剖5000体以上、検死20000体以上の死体を見てきた死体の専門家」)