日曜の朝、府内某所
KTM愛好家たちが集まる小さなサイトのツーリングオフが開かれようとしていた
集合時間10分前、既に来ているメンバーは7人
その輪の中へ、俺は愛車の125DUKEで乗り付けた
「おはよう!DUKEキッドです!今日はよろしく!」
元気よく自己紹介する
「…あ、おはようございます」
「DUKEキッドさんって高校生なんですよね?若いですね…」
なぜか皆の視線が泳いでいる

「遅くなってスイマセ〜ン!」
1190ADV-Rに乗ったオッサンが大きな声を出しながらやってきた
「幹事のADVオヤジです。今日は皆さんよろしくお願いします」
この人が今回のオフの主催者であり、サイトの管理人でもあるADVオヤジさんだ
「あ、どうも!DUKEキッドっす。よろしく」
俺が挨拶をすると、ADVオヤジは眉間にシワをよせて、俺とDUKEをジロジロと見てきた
「え〜っと…DUKEキッド君だっけ?君さぁ、今日どこに行くか知ってる?」
「え…?トシ西山に線香をあげて、インパラ山鹿のロン毛に火をつけるオフっすよね?」
「うん。で、君のバイク…それ原二だよね?」
何が言いたいのかわからない。愛車を原二呼ばわりされてイラっときた俺は言った
「何が言いたいんスか?」

つづく