http://www.ace-sec.co.jp/daily/analyst/220203r6758.pdf

<注目ポイント>
2022 年 3 月期第 3 四半期(累計)は、前年同期比 13%増収の 7 兆 6575 億円、同 20%営
業増益の 1 兆 637 億円、当期利益 7710 億円(同▲20%)と増収営業増益。
主力のゲーム&ネットワークサービス事業が PS5 の投入で、同 4%増収の 2 兆 745 億円
と増収となったものの、巣ごもり消費の反動で同 17%営業減益の 2588 億円と落ち込んだ。
ストリーミングが好調だった音楽事業の伸長、ミラーレスでシェア拡大が続くカメラ、ハイエ
ンド品へのシフトが奏功したテレビの好調もあり、全体では営業増益となった。
ソニーグループは、今期計画を売上高 9 兆 9000 億円⇒据え置き、営業利益 1 兆 400 億
円⇒1 兆 2000 億円、当期利益 7300 億円⇒8600 億円に上方修正した。第 3 四半期までの
好調さを織り込んだこと、映画事業における事業売却益の計上が寄与するとしている。
エース経済研究所では、今期予想を売上高 10 兆円、営業利益は 1 兆 2000 億円に上方
修正する。売上高については、PS5 などの生産難を織り込む一方、音楽や映画などの好
調、EP&S 事業の製品構成の良化を織り込んだ。
強気の判断を継続
業績予想を上方修正した結果、DCF 法※に基づく 1 株価値が 17000 円となったため、目標株
価を引き上げる。また、現在の株価は目標株価を大幅に下回っているため、強気の判断を継続す
る。ソニーグループはコンテンツビジネスで顕著な成功を収めており、コンテンツ会社への変身は
高く評価できる。長期的な保有を推奨したい。