ボア×ストローク[70mm×90.5mm]の衝撃! 前19/後18インチホイールを採用

続いて、明らかになったスペックについても解説していこう。何より衝撃的なのは、空冷単気筒エンジンがかなりのロングストローク設定だったこと。ティーザーの時点でもサウンドだけは公開されており、そのトントントンというリズムや低回転での粘り感からロングストローク傾向であることは疑いようもなかったが、なんと348.36ccにして90.5mmという長大なストロークを誇ることがわかったのだ。

ハイネスCB350のボア×ストロークは70mm×90.5mm。これがどのような数値かというと、スクエアに近い弱ショートストロークのヤマハ「SR500」の87mm×84mmよりもストロークが6.5o長いほど。ちなみにSR400はもっと短い87mm×67.2mmだ。

ボア×ストローク比で言っても、ロングストロークで知られたカワサキ「エストレヤ(250)」の66mm×73mmがボア×スト比1.106であるのに対し、ハイネスCB350は1.293という数値である。さらに思いつくまま比較車両を挙げていくと、カワサキW800(773cc)の77mm×83mm/ボア×スト比1.078、ハーレー883(883cc)の76.2mm×96.8mm/ボア×スト比1.270、ウルトラリミテッドが搭載するミルウォーキー114エンジン(1868cc)の102mm×114mm/ボア×スト比1.118などと比較しても、さらにロングストロークであることがわかる。これはシングルエンジン好きにはたまらないだろう。

これは完全に妄想だが、仮にこの90.5mmのストロークのままピストン径を同じφ90.5mm、つまりスクエアとした場合の排気量は約582cc。ケース側にどの程度のマージンがあるかはわからないが、チューニングの可能性についても思いを馳せずにはいられない。