先週は東京ゲームショウを見てきたが、そこでは日本ゲーム業界がトランペットとともに復活するのを目にすることになった。
日本のゲーム業界は衰退の中で十年の時を過ごしてきた。はじめは携帯機へと移行し、そしてその後にモバイル・ゲーミング
へと移ったのだ。私の心に浮かんだのは、日本のゲーム業界の本気とは、これほどまでに素晴らしいショウなのかということだった。

パブリッシャやデベロッパが思い思いの大きさのブースを出展し、彼らの作品をもって進み出ていた。まるで彼らは日本のコン
ソール業界を蘇らせんとするかのようであり、アクションあり、アドベンチャーあり、音ゲーあり、そしてもちろんこれまでずっと
日本人が愛してきたJPRGがあり、ショウは実に絢爛豪華だった。日本の大手パブリッシャ、例えばスクエニ、カプコンは彼らの
看板タイトルを前面に押し出し、アトラスやコエテクのような中堅パブリッッシャは力瘤を見せつけ、大手にのし上がるという
野望を隠さなかった。日本のインディタイトルでさえも存在を見せ付けた。

私みとってこの上なく興味深かったことは、彼らすべてがその周りに結集したハードだった。日本市場は伝統的に、常にハードを
1つだけ選び(ほぼ常に一番売れているハードだ)、選んだハードの周りに結集する。最初はファミコン、そしてスーファミ、PS、PS2だ。
そこから事態は不透明になった。前世代が始まり、PS3が破滅的なスタートを切り、もがき苦しんだのだ。さらに重要なことには、
PS3のアーキテクチャはエキセントリックなもので、開発するのに時間と人的リソースを大量に消費した。日本のマーケットは突然に
行き場を失ったのだ。暫くの間、日本のパブリッシャやデベロッパは、Tales of Vesperia、Lost Odyssey、Dead Rising等の独占作を
手にXbox 360の元に集結した。しかしそれはうまくいかなかった。Xboxはそうしたゲームが成功するだけのインストールベースを
持つことができなかったからだ。