プレイヤーの皆さんが、何年にもわたって同じゲームをプレイしていて、「ああ、飽きてきたなあ」と感じるのと同様に、僕たちも人間である以上は、「開発することに飽きてしまうこともある。」

「どうして俺たちだけが、こんなにも走り続けなければならないのか」
「自分のエンジニアとしての時間を消費して、なぜ運営を続けなればならないのか」

こうした感覚を持ったとしても、僕は全く開発チームを責める気にはなれないし、むしろ、こう感じることは当たり前だと思っている。

(中略)

MMORPGというゲームジャンルは、ゲームの世界市場に比べて、日本のゲーム市場では驚くほど地位が低い。これは本当のことだ。
スクウェアエニックス社内いる僕でさえそう感じるんだから「MMORPGの担当は、花形じゃない」と軽んじられることに、忸怩たる思いがあるはずなのだ。
日本のゲーム市場には、”◯◯万本のセールス”でしか、評価できない人が多すぎる。
冷静に評価できているのは、投資家の皆さんくらいではないだろうか。

ソースは今週のファミ通の吉田コラム