ゲーム開発者から見た PlayStationのヤバさ
https://note.com/eiki_okuma/n/n1e6790377d4b

開発しづらい

任天堂は結構前から個人開発者でもいわゆるデベロッパー向けポータルサイトに登録できるようになり、
開発機を買ったりソフトをリリースしたりできるようになっていますが、PlayStation では未だ法人しか
その門口が開かれていません。
というのは序の口で、とにかく PlayStation のポータルサイト(NDA に引っかかりそうなのであえてボカして
書いていきます)は使いづらい。周知のように SIE のコアは米国に移転してしまったので、主要な情報は
大体英語ですし、サポートも英語。必要な情報に行き着くのが難しく、リリース時に遵守が必要なガイドラインも
厳しく複雑で分かりづらい。総意とまではいいませんが、とにかく開発しづらいというのは異口同音に言われていることです。

ここ十年でゲーム開発環境は急速に民主化していきましたので、デベロッパーは簡単に Nintendo や Steam と
PS4 の開発環境を比較できます。サンプルが丁寧で、日本語で対応してくれる掲示板(しかもレスポンスが早い!)が
完備されている任天堂、サポートこそやや遠いですが日本語のマニュアルがみっちりと書かれていて、ストアの情報から
ビルドのアップロードまでワンストップでできる高機能なコンソールを有する Steam と比べて、PS4 の状況は
やや見劣りせざるをえません。

売れない

売れません。もちろん状況によってバラツキはあり、AAA タイトルかどうか、全プラットフォーム同発かそうでないかで
大きく違うのですが、例えば PC 版を最初に発売し、後から Switch 版と PS4 版を発売したりすると、
これがなかなかに売れません。しかも、開発コストは前述した通り PC << Switch <<< PS なので……。

結局、めちゃくちゃ開発しづらくても売れるプラットフォームは正義なんですよ。今までのコンシューマはそれで食っていた
ようなものです。しかし、開発しづらくて、売れないプラットフォームだと当然そっぽを向かれます。Steamworks も、
Appstore Connect も、Google Play Console も、それを知ってかものすごくコンソールに気合を入れています。